こんにちは!yusanです。
私は、普段のキャンプで「JOKERナイフ エンバー」というブッシュクラフトナイフを使っています。ウォールナットのグリップがカッコよく、バトニングからフェザースティック作りまで、1本で快適に作業できる便利なナイフです。
切れ味が良く、耐久性の高いナイフですが、キャンプで使えば使うほど切れ味は落ちていきます。今回は、切れ味の落ちた「JOKERナイフ エンバー」を研いで切れ味を復活させていきます。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
アウトドアナイフを研ぐ砥石
今回は、一般的な包丁を研ぐ時と同じように砥石を使用してナイフを研いでいくのですが、まず最初に、大まかな砥石の種類と、今回使用する砥石を紹介していきます。
砥石の種類
砥石の材質は一般的に
- 天然砥石
- 人造砥石(特殊砥石)
- セラミックやダイヤモンドを貼り付けたもの
の3種類に分かれています。低価格~高価格の砥石まで様々ありますが、人工砥石は作業性が良好で、コスパに優れています。
砥石の番手
砥石は、番手(粒度)で種類と用途が違います。#~番などと一般的に表記されていて、数字が小さいと荒く、数字が大きいと細かくなります。
- #200~500番など:荒研ぎ(刃こぼれなどを修復する用途)
- #1000番など:中研ぎ(切れ味が悪くなったときのメンテンナンス)
- #6000番など:仕上げ(最終的な仕上げで切れ味をさらに良くする。刃に光沢を出す)
今回使用する砥石


砥石は裏表で番手(粒度)が分かれています。茶色の砥石は#1000番、ベージュの砥石は#6000番です。1つの砥石で中研ぎと仕上げ研ぎが両方作業できるので便利です。
実際にナイフを研いでみた
研ぐ前のナイフの刃
ナイフの刃の矢印の部分が少し欠けているように見えます。
実際に紙を切ってみると、途中で引っ掛かてしまい、切断面も凸凹しています。

研ぎ石を水の中に浸す
砥石が入る洗面器やバットなどに、3分間砥石を浸して水分を十分に含ませます。
水分を含ませた砥石を、台座にセット。荒い番手から研いでいくので、茶色の砥石#1000番を上側にしました。
砥石に刃を当てる角度
「JOKER エンバー」の刃先は、図のような「スカンジグラインド」という形状です。図の青色部分を、今回研いでいきます。
実際のナイフで見てみると、白く塗ってある部分になります。
砥ぎ石にナイフを置いて、刃先の砥ぐ部分がピッタリ当たる位置を探ります。スカンジグラインドの刃先は、砥石に当てる感覚がつかみやすいです。
ナイフの研ぎ作業(中研ぎ)
#1000番の砥石を使った中研ぎ作業です。刃先部分に指を当て、ナイフを前後に動かして研いでいきます。私は右利きなので、左手の指で刃先を押さえて作業しました。台座にゴムの滑り止めが付いていますが、台座がどうしても動いてしまう場合は、下に濡らした布を敷くと滑り止めになります。

ナイフを押さえる指の位置を動かして、刃の先端部分も研いでいきます。回数は部分ごとに30回ほど研ぎました。
ナイフを裏側にして反対側の刃先も、先程と同じ回数研いでいきます。この場合はナイフの刃の背を指で押さえると作業しやすいです。

ナイフを研いでいくと、刃先にカエリ(バリ)が発生します。刃先の裏側を指で触って確認しながらバリが無くなるまで研いでいきます。

ナイフの研ぎ作業(仕上げ研ぎ)
砥石を#6000番の方に裏返して、中研ぎと同じ要領で仕上げ研ぎを進めていきます。
裏側の刃も同じ回数研いでいきます。仕上げの砥石は、研ぐと黒い汚れが出てくるので研いでいる感じが目で確認できます。研いだ後は布などで綺麗に拭き取り、ナイフを乾燥させましょう。

ナイフ研ぎ完了!切れ味は良くなったのか?
仕上げ用の砥石で研ぐと若干光沢が出ます。少しムラがありますが、自分でメンテナンスした感じが出て愛着が沸いてきます。
刃先を見てみると、研ぐ前にあった欠けた部分が綺麗になっていました。
紙を実際に切ってみると、引っ掛かりが無く、切断面も綺麗です。
角材の切れ端でフェザースティックも作ってみました。ナイフを購入したばかりの切れ味が復活!

ナイフをメンテナンスして大切に長く使い続けよう
今回は愛用しているブッシュクラフトナイフ「JOKERナイフ エンバー」を研いでメンテナンスした様子を紹介しました。使用する砥石の種類やメーカー、研ぎ方は様々です。自分にあった研ぎ方を見つけて、長く使える自分だけの愛着のあるナイフに育て上げて下さい。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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